新藤枝駅駅舎の3DCAD作業は仕切り直しです。
実は26日付ツィートの写真に「新藤枝駅舎の設計図」がありました。
昨日はその投稿者さんとチャットして、設計図が掲載されている冊子を教えていただきました。
平成14年に藤枝市郷土博物館で開催された「懐かしの軽便鉄道」展で配布されたものでした。
早速手元の資料を確認してみると・・・ありました。
駅舎の歴史が書かれています。ここに掲載されていたことは忘れていました。
資料の出所を明らかにしておきます。
「設計は浜松出身の建築家・中村與資平・・・・」と書かれています。
原図は「浜松市立中央図書館」にあるとのこと。
以前、阿形昭さんから伺って中央図書館に問い合わせをしたのですが「中村與資平」の資料として聞いたわけではなかったので、「新藤枝駅の資料は見つかりませんでした」との返事でした。
浜松市中央図書館のHPで検索すると、多分この図書だと思います。
「貸出不可」です。
取り急ぎ、藤枝市郷土博物館の冊子の写真を拡大して見てみましょう。
残念ながら寸法数字は読み取れませんでした。昭和12年の図面は「mm」で書かれているのか「尺寸」なのか?
間口は7間半、奥行き8間と見て良さそうです。
空中写真から「間口・奥行きが同じ寸法の正方形」と見ました。
右側に便所と守衛所?があったために、南面の窓が小さくなっています。
昭和30年前後に撮影された写真を参考にすると、便所がなくなって待合室が拡張されています。正面玄関左手には売店があります。
写真がなくてほとんど不明だった北側(正面向かって左側壁)には
階段室の窓と、屋根に上がるタラップがありました。建設当時は外階段はなかったようです。待合室のアーチ天井も確認できました。
設計図と模型図を比較します。
上下方向は少し短かったようです。天井高さか、天井内の寸法を高くすれば良さそうです。
南面は半間長くして、窓の配置と形状を修正します。
写真から起こした模型設計図は、まずまずの出来だったと思います。
設計原図のありかを教えてくださったFさんありがとうございました。
Fさんは中学生さんで、駿遠線や郷土の歴史に興味を持たれているそうです。郷土誌などの写真をOneDrive経由で送信してくださるなど、インターネットにも詳しいようで、驚きました。勉強第一!駿遠線の調査や鉄道模型も楽しく続けてください。
若いけいべんファンに期待します。